今週のメッセージ(2022/2/27)

「初代教会の祈り」使徒 4:23-31

 

 新約聖書の中で「祈り」「祈った」という記録が最も多く出て来るのが使徒言行録です(次に多いのが同じ著者であるルカによる福音書)。けれども、初代の教会が実際にどのような言葉で祈り、何が祈られたのかを記している箇所はあまり多くありません。

 最初に記されているのはペンテコステ前の使徒職の継承者を求める祈りでした(使徒 1:24-25)。これはペンテコステ以前の事ですから、教会が誕生する前夜の祈りと言えます。

 ペンテコステを契機に生まれた初代教会は祈りに熱心でありましたが、本日の箇所 4:23-30 にその祈りの具体的な言葉が記されています。生まれつき足の不自由な人が癒されたことから、神殿での説教を通して 5 千人もの人々が救われた反響は大きなものでした。ペトロとヨハネが逮捕監禁され、最高法院で尋問を受けた結果、今後はイエス・キリストを宣べ伝えてはならないと伝道を禁じられ、脅されたのです。

 けれども釈放されたペトロとヨハネからその報告を受けた時、教会は天地を造られた万物の創造者であり、絶対者である主の御名を呼んで祈りました。主を証しするための力を求め、主イエスの御名による病気のいやし、しるし、不思議な業が行われることを祈り求めたのです。すると皆が聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語り出しました。伝道の力は祈りから始まり、聖霊に満たされることで与えられる神の恵みですから、私たちも熱心に祈り求めてまいりましょう。