今週のメッセージ(2022/4/24)

「サマリアへと広がる福音」使徒8:4-8

 

  復活の主が「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」と使徒 1:8 語られたように、聖霊に満たされた人々は各地で福音を告げ知らせました。そのきっかけはステファノによる命を懸けた議会での発言によって起こった大迫害にありました。それまでは神殿やエルサレム近郊に暮らす者たちの家々で集まって主を礼拝していたのです。けれども激しい迫害のためにユダヤ、サマリアへと散らされた人々は行く先々でみ言葉を語り、福音を宣べ伝えることになりました。

 ここで著者のルカは 6 章において日々の分配のために選ばれた7人のヘレニスト(ギリシア語を話すユダヤ人)の一人であるフィリポにフォーカスを当てています。彼はサマリアの町へ行き、イエス・キリストを宣べ伝えました。サマリアの人々はフィリポを通してなされたしるしのために、こぞって彼の話に聞き入ったのです。

 迫害は喜ばしいものではありません。けれども、その痛みと苦しみを機にエルサレムを離れざるを得なくなった多くのクリスチャンたちによって行く先々でイエス・キリストの福音が伝えられました。その結果、各地で大きな喜びが起こったのです。

 「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」詩編 119:71