今週のメッセージ(2022/7/3)

「いよいよ世界宣教へ」使徒 12:24-13:12

 

  福音の宣教は聖霊が最初に注がれたペンテコステの時から、すでに全世界へと広がるべく神様が諸外国で生まれ育った多くの人々をエルサレムへと導いておられることから始まりました。その後、ステファノの事件によって起こった迫害によりエルサレム近郊に住んでいた信徒たちが諸外国へと移住した結果、神はフィリポや名もしれぬ信徒たちを用いて異邦人への伝道を備えておられました。また使徒ペトロを通してユダヤ人が先祖代々抱いていた選民思想も打ち破られ、使徒パウロやバルナバを通してついに世界宣教の働きが力強く展開されるようになったのです。

 そのために用いられたのがアンティオキアというシリア【つまり外国!】の首都にあるユダヤ人と異邦人が共に集う教会でした。

 その教会にはすでに5人の預言者たち、教師たちという働き人が立てられ、主に仕えていました。聖霊はその5人の中からバルナバとサウロ【使徒パウロ】を選び、世界宣教へと派遣されたのです。

 12:24 に「神の言葉はますます栄え、広がって行った」と記されていますが、それはまさに13章から始まる世界宣教による伝道の働きの豊かさを指しています。そこで最初になされた著しい御業はキプロス島の西端にある地方総督が暮らす街パフォスで起こりました。聖霊に満たされたパウロと魔術師エリマの対決を目の当たりに見た総督は主の教えに非常に驚き、信仰に入ったのです。