今週のメッセージ(2022/8/14)

「聖霊の導きと働き」使徒16:6−10

 

 「日出處天子致書日沒處天子無恙」これはかつて聖徳太子が隋の皇帝へ宛てた手紙の冒頭とされています。アジア大陸の極東に位置する日本はまさに日の出ずる処でありました。このような日が昇る方角の地域をアジアと呼びます。とかくキリスト教は西洋の宗教と呼ばれますが、実は西洋ではなく東洋、つまりアジアで生まれたのでした。その福音が西洋の中心地であったローマへと伝えられ、広がって行ったのです。

 今日の箇所では聖霊がパウロたちの伝道する地域を一部制限する形でイコニオンから西へと導き、結果的にアジア(東洋)の最西端であるトロアスの港からヨーロッパ(西洋)へと船出する前夜までのことが記されています。極東に住む私たちの目には西洋の宗教に見えるかもしれません。けれども実は東洋の地で生まれたイエス・キリストの福音が、これからいよいよ西洋へと伝わっていくのです。

ryoko21