今週のメッセージ(2022/8/28)

「主イエスを信じなさい」使徒16:16−40

 

 フィリピでの伝道には大きな困難が伴いました。19 節に「女奴隷の主人たち」と記されているように、多くの男性たちが一人の女奴隷を共同で所有し、占いをさせて莫大な利益を得ていたのです。しかし、この女性を主イエスの御名が解放されたことで、パウロたちは人々の怒りを買い、鞭打たれて投獄されました。これは使徒やクリスチャンたちがユダヤ人以外の異邦人から受けた最初の拷問であると考えられています【使徒 5:40 参照】。

 その獄中で神はさらに大きな御手を伸ばされました。大きな地震が起こり、牢の土台が揺れ動き、扉は開き、囚人たちを拘束していた鎖までもが外れてしまいました。看守は囚人たちが逃げてしまった責任を取るために自害しようとします。けれども、パウロに呼び止められた看守は震えながらも二人を連れ出し、救いの道を尋ね求めたのでした。

 「救われるためにはどうすべきでしょうか」この問いは 21 節にある「風習」という言葉と関連しています。ローマ帝国の市民が受け入れることも、実行することも許されていない風習を宣伝するとして糾弾されたパウロに、看守はその「風習」を教えて欲しいと求めたのでした。

 けれども、その問いに対するパウロの答えこそ、イエス・キリストの福音の中心的なメッセージそのものでした。「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも家族も救われる」