今週のメッセージ(2022/9/11)

「聖書を調べた人々」使徒17:10−15

 

  テサロニケで反対するユダヤ人たちが起こした暴動を避けるため、パウロたちは西へ 65kmほど離れたベレアへ移動しました。ベレアの人々はパウロの語る福音を熱心に受け入れ、聖書を調べたと記されています。彼らは良い地に落ちた種のように成長し【マタイ 13:1-9 参照】、イエス・キリストを信じて救われたのです。

 パウロはテサロニケの時と同じように、聖書を引用して論じ合い、「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっていた」と、また「このメシアはわたしが伝えているイエスである」と説明し、論証したことでしょう【17:2-3】。確かにテサロニケでも多くの人々がイエス・キリストを信じました。けれどもベレアの人々は、自分たちが受け入れた福音の根拠となる聖書を詳しく調べたのです。

 これはまさにパウロがIコリント 15 章に記した通りのものとなりました。「もしあなたがたがよく考えもしないで信じたのでないなら、私の宣べ伝えたこの福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われるのです。」ベレアにはユダヤ人の会堂がありましたから、数十本もの巻物に記された旧約聖書が備えられていたことでしょう。彼らはパウロの語る福音と聖書を照らし合わせ、詳しく調べたのです。その姿はまさに主イエスが語られた「良い地に落ちた種」の例え話そのものであり、良く耕された素直な心の人々は神様の豊かな恵みと救いを受け取ることになったのです。

 私たちも日々、聖書に親しみ、学び、御言葉を行うことで豊かな実を結ぶ者とさせて頂きましょう。