今週のメッセージ(2022/9/18)

「パウロの失敗」使徒17:16−34

 

 アテネの町で仲間の到着を独り待っていたパウロは、いたる所にあふれかえる偶像に憤慨し、ユダヤ人の会堂や広場【アゴラと呼ばれる市場】において伝道し、哲学者たちとも討論を続けていました。パウロは主イエスの復活について福音を語ったのです。けれども、それはユダヤから遠く離れたギリシアの首都アテネに暮らす人々にとっては全く目新しい教えでした。

 そこで広場からアレオパゴスという議会や裁判が行われる場所へ連れて行かれたパウロは、並み居る知識人たちを前に語り始めます。以下にその7つのポイントを列挙します。

 @アテネの人々の信仰心を認めた。【否定し、裁かなかった】

 A知られざる神さえも大切にしている。

 Bその神こそ天地万物と世界【人間社会】の創造者である。

 C神は人間に命とすべてを与えてくださるお方。

 D神はご自身を捜し求める者と出会ってくださる。

 E神とは人間が作った者ではない。

 F神に立ち帰るために選んだ者を復活させ確証を与えた。

 けれども、聴衆の反応は冷淡なものでした。

 あざ笑うことで福音を明確に拒絶し、いずれまた聞かせてもらおうと、やんわりとではあるけれども拒んだのです。

 さて、パウロは一体どんな失敗をしたのでしょうか?

 私たちはだれもが皆、様々な失敗をします。けれども神はその失敗や苦い経験をも用いてくださり、万事を働かせて益としてくださるお方なのです。