今週のメッセージ(2022/9/25)

「3つのエピソード」使徒18:1−17

 

  アテネからコリントへと移動した時のパウロは意気消沈し、衰弱と恐れの中にありました【Iコリント 2:1-5 参照】。

 アテネにあるアレオパゴスでの説教に失敗した彼は、いわば自信を失っていたのです。けれどもコリントへ移動した後、仲間のシラスやテモテが戻ってくると、御言葉を語ることに専念します。彼はイエスこそがメシアであると大胆に語るようになったのです。その結果、ユダヤ教の会堂長までもがクリスチャンとなり、さらには多くのコリントに住む人々も洗礼を受けるに至ったのです。こうしてコリントでの伝道は 1年半にも及びましたが、使徒言行録には3つのエピソードが記されることになりました。

 パウロはある日、幻の中で主からの命令と約束を受けます。また、地方総督ガリオンの前に連行され訴えられもしました。ガリオンはパウロの言葉を遮り、ユダヤ人たちの訴えを棄却しました。その裁定は当時のローマ帝国属州内における重要な判例となり、後の福音宣教においてローマ帝国からの法的な庇護を受ける根拠となったのです。

 それはまさに「わたしの民が大勢いる」と宣言された主の御言葉に励まされたパウロの 3 回目の伝道旅行を支える土台となったのです。