今週のメッセージ(2022/10/30)

「目覚ましい奇跡」使徒19:11−20

 

 エフェソでの伝道において、「神は、パウロの手によって、異常な力あるわざを次々になされ」ました【使徒 19:11 口語訳】。けれども、現代においては「聖書の完成によってしるしや奇跡の時代は終わったのだ」と主張する声を度々耳にします。また、「病気の癒しが神の御心に適うものか分からないので、私は癒しを求めて祈ることはしない」という人々もいらっしゃいます。もちろん、そのように考え、信じることも自由です。しかし、私たちは聖書に示されていることを信じる者として、主が昨日も今日も変わらず、これからも信じる者の祈りに耳を傾け、力強く応えてくださることを信じます。

 神がパウロを通して働かれたように、私たちの生活においても主は御業を現してくださると信じる人々は幸いです。

 パウロの着衣に触れた病人たちが癒され、悪霊が追い出されて行く。その出来事を見聞きした祈祷師たちがパウロの真似をして悪霊と対峙すると逆にひどい目に遭うことにより、主イエスの御名は大いに畏れ敬われるようになりました。さらに大切なことは人々が自らの罪を告白することで悪行から足を洗うようにまでなったのです。これは町の治安だけでなく、個々の家庭にも良い変化をもたらしたことでしょう。アジア州の首都エフェソに住む人々の姿や町並みから、都会特有の殺伐さが薄れて行き、正義や公正が重んじられるようになったのです。さらには跋扈していた魔術までもが疎んじられ、主の御言葉がますます勢いよく広まり、力を増していったのです。