今週のメッセージ(2022/11/27)

「誤解を解く努力」使徒 21:17-26

 

  パウロは同行の仲間と共にエルサレムに到着しました。彼らは小アジアやギリシア地方でイエス・キリストを信じるようになったクリスチャンであり、恐らく各地の教会の代表としてパウロに随行した人々です(使徒 20:4 参照)。Iコリント16:1-3 に記されているように、異邦の地で生まれた諸教会はエルサレム教会への募金を集め、彼らはそれを届ける役目を担っていたのでしょう(ローマ 15:25-32 参照)。

 パウロは彼らを引き連れて使徒ヤコブを訪ねます。そこにはすべての長老たちが集まっており、パウロ一行を歓待してくれました。第 1 次(13−14 章)、2 次(15:36-18:22)伝道旅行の時と同じように、パウロが各地でなされた主の御業について人々に報告すると、聞いた人々は御名をほめたたえたのでした。

 しかし、各地でのパウロの働きを通して多くの人々が救われた結果、これを妬んだユダヤ人たちの迫害や妨害、さらにはパウロに対するデマや中傷も少なくありませんでした。その噂はエルサレムにいた使徒団にも届いており、長老たちはパウロにかけられた人々からの誤解を解くための提案をしたのです。それは律法を重んじながら生きて来たユダヤ人たちが行う誓願のための費用をパウロが負担するというものでした。