今週のメッセージ(2022/12/4)

「誤解されるも冷静に語る」使徒 21:27-40

 

 パウロは第 3 次伝道旅行を終えてエルサレムへ帰ってきました。けれども、かねてより仲間たちから心配され、また預言者からも告げられていた通りに、エルサレムで彼は大きな苦難を経験します。突然の暴動に遭い、逮捕され、裁判にかけられることになります。ローマ帝国の市民権を持っていたパウロは後に皇帝に上訴する権利を主張し、ローマへ護送されることになります。それが使徒言行録の21章後半から巻末までの記録です。

 パウロたちの伝道により、アジア州ではユダヤ人であれ、ギリシア人であれ、だれもが福音に触れていました(19:8-10)。ところが、そのアジア州から来たパウロを敵対視するユダヤ人たちがエルサレムの神殿で彼を見つけたことから暴動が起こりました。

 しかしローマの軍隊がパウロを逮捕したことで彼の身の安全が確保されます。神殿を汚されたと思い込んだ群衆たちの大変な怒りの中、パウロは冷静な態度で千人隊長との交渉に成功し、同胞であるユダヤ人たちに対して弁明する機会が与えられることになったのでした。