今週のメッセージ(2023/1/8)

「人は見かけによらない」使徒 23:1−11

 

 捕えられたパウロは千人隊長の命令により招集されたユダヤの最高法院に出廷させられました。彼は前にもコリントにおいてユダヤ人から襲われ、アカイア州の法廷へ引き立てられたことがあります(使徒 1812-17)。こうした幾度もの経験をしたパウロは、並み居るユダヤ最高法院の議員たちを前にしてもひるむことなく大胆に語り出しました。自分は神様の前に何一つやましいところなく生きてきたと宣言したのです。

 ところが、そんなパウロに対して大祭司アナニアは彼を打擲するよう命じたのです。するとパウロの語気はますます強くなりました。ついには自分が生まれながらのファリサイ派であり、死者の復活を信じる者であることで訴えられているのだと語り出したのです。彼のこの発言は議会を二分していたサドカイ派とファリサイ派の論争を巻き起こすことになり、パウロの身を案じた千人隊長は、彼を力ずくで兵営へ連れ戻すよう命じました。そんな大胆不敵にも見えるパウロに対し、主イエスは「勇気を出せ」とお語りになったのでした。