今週のメッセージ(2023/1/22)

「フェリクスの下心」使徒 24 章

 

 使徒言行録も残すところ僅かとなりました。この 24 章でパウロはようやくまっとうな法廷に立って弁明する機会を得ることが出来たのです。そこには法と証拠に基づいて行われるべき裁判の様子が鮮明に描かれています。23 章前半でパウロから痛烈な皮肉を浴びせられた大祭司アナニアがテルティロをはじめ、配下の者を引き連れて都エルサレムから 90km程離れたローマ総督公邸のあるカイサリアへとやって来ました。テルティロは得意の美辞麗句をもって告発を始め、パウロに対する問題点を挙げて行きます。

  @各地で騒動を起こす疫病のごとき者 〔使 18:12-15〕

 Aナザレ派の首謀者 〔使 10:38〕

 B神殿を汚す者 〔使 21:27-29〕

 これらの告発に対しパウロが1つ1つ反論と弁明を展開し終えると法廷の延期が決定されました。それから 2 年間、パウロはカイザリアで軟禁されることになったのです。