今週のメッセージ(2023/3/12)

「憐れみの主」マルコ 1:35-45

 

  安息日が終わる夕方に集まって来た多くの人々を癒し、悪霊を追い出された主イエスは、その翌朝、まだ暗いうちから祈りのために荒れ野へと出て行かれました。主は弟子たちを連れてガリラヤ中の会堂を巡り、福音を宣べ伝え、御業を続けられたのです。

 ユダヤの歴史家ヨセフスの記録によると、ガリラヤ地方には200を超える町や村がありました。大きな町には複数の会堂があり、小さな村にも主を礼拝するために会堂が設けられていたことでしょう。それは現代の自治会による公会堂に近い機能も兼ね備えていたのではないかと思われます。

 ガリラヤ中の会堂を巡り歩く中で、ある時、主は重い皮膚病を患った人と出会いました。それはレビ記 13−14 章において厳しい規定が設けられていた病気です。しかし主はご自身が彼の病を癒すことを望んでおられることを宣言し、その御業を著してくださいました。主は憐れみ深いお方です。私たちも主の御前にへりくだり、ひざまずいて願いを打ち明け、お祈りし、主の愛と御業を受け取りましょう。