今週のメッセージ(2023/3/26)

「主イエスの御前に立て」マルコ 3:1-6

 

  主イエスが入られた会堂には多くの人々が集まっていたことでしょう。けれども、その中には主への敵対心を持つ人々もいたのです。彼らは一切の労働を禁じられた安息日にイエスが癒しの業を行うかどうかと固唾をのんで見ていました。

 そこで主は彼らに向かって問いかけます。善と悪、救いと死の二者択一を求めたのです。しかし、彼らは沈黙してしまいました。2章の後半で、彼らは主イエスと弟子たちの行動に対し、目につくものを逐一取り上げては質問を繰り返しています。そうした彼らの問いかけに主はすべてお答えになられました。ところが、ここで主ご自身から問いかけられると、彼らは何も答えなかったのです。会堂には律法学者もいたはずです。彼らは安息日になすべきこと、特に主なる神ご自身がお喜びになるものが何かをよく知っていたのです。ですから、主の問いに対する答えは自ずと明らかでした。にもかかわらず沈黙を続ける彼らに対し、主は怒りと悲しみを覚えられました。この時、片手の萎えた人は彼らの真ん中に立つようにと言われましたが、私たちも主の御前に立ち、主の御言葉に応答するよう求められています。それは私たちも癒され、救われるためなのです。