今週のメッセージ(2023/4/16)

「御業の新しい展開のために」マルコ 3:7-19

 

  主イエスがガリラヤ湖へ向かわれると、おびただしい群衆が従って来たと記されています。それは主に敵対していたファリサイ派が抱いた敵意とは反比例するものでした。どうにかしてイエスを亡き者にしたいと切歯扼腕せ っ し や く わ んするファリサイ派とは対照的に、どこまでもイエスを求めて集まってくる群衆は増えて行く一方だったのです。彼らは南北に広がるイスラエルの各地から、さらに隣接する外国からも集まるようになりました。

 主イエスは次々と集まってくる群衆に押しつぶされないために小舟を用意するよう弟子たちに求めています。それまでは「わたしについて来なさい」とご自身にお従いすることだけを求めておられた主が、ここで初めて弟子たちに手助けするようお求めになったのです。ペトロやアンデレなど弟子たちの数人は漁師でしたから、舟の扱いには熟達していたはずです。彼らが所有していた舟あるいは知人や親類の舟を借りることも容易であったことでしょう。その舟に乗り込まれた主は、悪霊どもの発言を厳しく静止されました。この出来事に引き続いて、主は十二人を選び、使徒として任命されたのです。