今週のメッセージ(2023/7/2)

「弟子と群衆の間に立つ主」マルコ 6:45-56

 

  聖書を読むときに、私たちは様々なイマジネーションをめぐらせることになります。特に福音書に記されたイエス・キリストのお姿や出来事は多くの画家や芸術家たちの創作意欲を刺激し、数々の芸術作品が生み出されてきました。

 五千人もの群衆にパンが与えられ、残りを集めると12のかごがいっぱいになる。夜が明けようとする湖の上を主イエスが歩いて弟子たちの舟に近づいて来られる。その姿におびえて叫び出す弟子たち。舟は逆風にもまれ、漕ぎ悩んでいたにもかかわらず、主イエスが乗りこまれると凪になる。彼らがゲネサレトの地で舟を降りると人々が集まり、多くの病人たちが次々に癒されて行く。どれもが一度読むだけでも強い印象を与えるものばかりです。主は弟子たちの前にお立ちになり、また群衆の前にもお立ちになって、ご自身を示し続けられました。この時点において、主イエスの真の姿あるいは完全な栄光のお姿はまだ示されてはおりません。けれども、いつくしみ深い愛、全能の主としてのお姿の片鱗が少しずつ明らかにされながら、主は十字架から復活へと進んで行かれるのです。