今週のメッセージ(2023/7/23)

「耳を開き、口を開く」マルコ7:31-37

 

 主イエスはイスラエルの近隣にあるティスル、シドン、デカポリスなど外国の町を巡り歩いておられました。その旅路の途中、一人のろうあ者のために祈ってほしいとの依頼をお受けになりました。これらの地域は紀元前 300 年代中頃にマケドニアから来たアレクサンドロス大王の軍門に下り、ギリシア人の流入に伴ってギリシア文化の強い影響を受けています。特にデカポリスという町の名は10の町というギリシア語で呼ばれています。ただし、その領域の明確な特定はできていません。ガリラヤ湖の南東部とされていますが、さらに北にあるダマスコもデカポリスの一部と考えられています。

  主イエスが深い祈りのうちに「開け」と命じられると、たちどころに彼の耳は開かれ、話すこともできるようになりました。この出来事から私たちが学び、受け止めるべき恵みは何でしょうか。主がこのように偉大な癒しの業を行われたのは、ただ人々が驚き、喜ぶためのものではなかったはずです。その光を私たちは神の国について語られた 4 章のたとえ話から読み取るのが良いと思います。