今週のメッセージ(2023/7/30)

「あふれるしるし」マルコ 8:1-21

 

  しばらくの間、異邦人の地を巡り歩かれた主イエスがガリラヤ地方に戻って来られると、再び多くの群衆が集まるようになりました。すると主は彼らにパンと魚を与えられます。

 これは 6:30-44 に記された5000人への供食の出来事とよく似ています。そのため、この 8 章は福音書記者や写本家たちの誤記ではないかと推測する人もいます。けれども、双方の内容には細かな点で多くの違いがあり、単なる重複や誤記によるものでないことは明白です。

 群衆は三日間、主と共に過ごしたことにより、持ち合わせの食糧も底をついていました。前回、主は弟子たち自身で群衆に食べ物を与えるようにと言われましたが、今回は違います。集っていた人数も違いますし、季節も異なっていたようです【6:39(青草)と 8:6(地面)】。

 また、今回はファリサイ派の人々が近づいて来て、主に天からのしるしを求め、議論をしかけてきたのでした。また船上では弟子たちの的外れな議論に対し、心を開いて主の御心を悟るようにと促されたのです。