今週のメッセージ(2023/9/3)

「主の思いと教え、弟子の恐れ」マルコ 9:30-32

 

 今年は関東大震災から 100 年となりました。明治以降の日本において最大の犠牲者と被害をもたらしたこの震災や阪神淡路大震災、東日本大震災と多くの被災経験から私たちはこれからも多くの教訓を学ばなければならないと思います。

 さて、本日の箇所はマルコによる福音書の中で最も短い段落の一つです。けれども、そこに記されている内容は主イエスご自身の思いと、その理由について記された大切なものです。ご自身がやがて捕えられ、殺されてしまう。けれども三日目によみがえられる。神様がどのようにして人類の救いをなしとげられるのか、そのご計画のもっとも大切な出来事について、主イエスが弟子たちに明確に教え続けてこられたのだと明かされています。しかも、その点についてすべての弟子たちが怖れのために主に尋ねることができなかったというのです。

 主イエスの歩みはすでに後半部に入っており、北部のガリラヤ地方から南にある都エルサレムへと向かい始めています。

 主の御思いがどこにあり、弟子たちに何を教えておられたのか、それに対する弟子たちの姿と福音書の前後関係を通して、私たちはマルコ福音書に湛えられた豊かな恵みを受け取ってまいりましょう。