今週のメッセージ(2023/11/19)

「祝福の御手」マルコ 10:1-16

 

 今日の箇所では主イエスに近づいてきた幾つかの人々の姿が描かれています。

 ファリサイ派の人々はイエスが御言葉を語っておられる最中に現れ、あえて論戦を仕掛けてきました。彼らは離縁という1つの家族を構成する最小単位の解消の是非を主イエスに問うたのです。この問題を持ちかけられた主は、モーセが関連する掟【申命記 24:1-4 参照】を書くに至った事情には人々の頑なな心があったことを指摘しつつ、婚姻の原則を述べておられます。

 すると次にわが子の祝福を求めて主イエスのもとに来た人々が登場します。ところが、弟子たちは彼らを叱ったのでした。そのことに主イエスは憤られ、子供たちを抱き上げて祝福してくださいました。

 主イエスに論戦を持ちかけたファリサイ派の人々、そして主に近づこうとした子連れの人々を叱りつけた弟子たちにも彼らなりの理由や事情、判断があったはずです。けれども、それはどちらも的の外れたものでした。主は夫婦や子供たちを問わず、すべての人のために救いと祝福の御手を伸ばしておられるお方であることを覚えたいと思います。