今週のメッセージ(2023/12/17)

「愛は愛より生まれ」マルコ 12:28-34

 

  今日の箇所は主イエスに敵意を抱いていた人々が様々な論戦を仕掛けた最後の部分です。

 日本語訳の聖書において伝統的に「律法学者・グランマテウス」と訳されてきた言葉を直訳すれば「書記」になります。彼らは「文字・グランマ」を書き記す専門家でした。その「文字」とは聖書を指しており「聖書を筆写する人」であることから「律法学者」は適切な訳語であると言えるでしょう。その律法学者の一人が主イエスに最も大切な律法は何かと問いかけたのでした。

 主は申命記 6:4-5「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」レビ 19:18「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」という2つの掟を挙げています。

 主イエスの言葉を聞いた律法学者の応答も非常に優れたものでしたが、そんな彼に対する主のお言葉は含みのある意味深なものでした。