今週のメッセージ(2023/12/31)

「主イエスの視線」マルコ 12:35‐44

 

 度重なる挑戦的な質問を受け続けて来た主イエスに対して、人々がもはや何も問おうとしなくなった時【12:34】、イエス様ご自身が当時のメシアに関する律法学者たちが教えている内容について人々に問いかけられました。

 確かに聖書にはメシアがダビデの子孫としてお生まれになることが記されています。サムエル下 7:12 には「あなた【ダビデ】が生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする」とあります。またローマ 1:3-4 も参照してください。

 主イエスは、ご自身がメシアであること、そしてダビデの子以上の者であることを詩編 110 編を引用しながら説いておられます。さらに十字架と復活が目前に近づいていることをふまえておられた主は、それに引き続いて、律法学者とやもめの生き方を例に挙げ、私たちに慎み深い生き方を求める2つの教訓を与えてくださいました。律法学者の容姿や振る舞いに隠された偽善を主は指摘されています。

 そして、誰からも注目を浴びることのなかったであろうひとりの貧しいやもめが神様の御前にどのように生きているのか、その大切さと重みを主は御自分に従って来た弟子たちをあえて呼び寄せて教えてくださったのです。