今週のメッセージ(2024/1/14)

「終末論の注意点U」マルコ 13:14‐23

 

 本日の箇所で主イエスが言われた「憎むべき破壊者」とは何のことでしょうか?その背景として考えられるものがダニエル書にあります。「憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。ダニ 9:27」「憎むべき荒廃をもたらすものが立てられてから、千二百九十日が定められている。ダニ 12:11」など。

 前 2 世紀のユダヤを支配していたシリアの王アンティオコス4 世・エピファネスが、ユダヤ教を禁じ、エルサレム神殿にギリシア神話のゼウス象を立てる事件が前 186 年に起こりました。

 主イエスはその事件を引き合いに出しながら、弟子たちに終末について、さらなる注意を与えてくださっています。

 想像を絶するような厳しい苦難に遭遇するとき、誰もが不安や恐れに駆られ、自分自身を見失いがちになるのは仕方のないことかも知れません。だからこそ主は、そのような困難に先立って私たちに必要な知恵と励ましを与えてくださっているのです。