今週のメッセージ(2024/1/21)

「終末論の本論」マルコ 13:24‐27

 

 マルコ 13 章は「世の終末」に関する教えがまとめられています。本日の 24‐27 節が本論であり、1-23 節は言わば序論とも言うべき、色々な注意点について記されていました。

 神殿が完膚なきまでに破壊されるという主イエスの発言を聞いた弟子たちは、それこそ「世の終わり」に違いないと思ったのです。われこそキリストであると自称する偽物が現れ、偽預言者やカルトの横行、戦争や地震、飢饉が頻発する。さらにイエスの弟子たちは厳しい迫害を受け、かつてなかったような患難が起こると言われたのですから、無理もありません。

 けれども主は「このような苦難の後」に起こる事柄として、驚くべきことをお語りになられました。本当の終末には地震のような自然災害という次元をはるかに超えた宇宙規模の異変が起こると言われています。確かに、それらは旧約聖書の預言に基づいています。けれども、主イエスはそのすべてをご自身が天から再び地上へと戻って来られる時に起こるものであると宣言されたのです。つまり、終末とは、世を愛してご自身の命をもって私たちを救い出してくださった主イエスが再び来られる再臨【さいりん】を中心とした教えなのです。