今週のメッセージ(2024/2/11)

「主の晩餐」マルコ 14:12‐26

 

 今日はレオナルド・ダ・ヴィンチがイタリアにある修道院の食堂に描いた縦4m横9m以上の巨大な作品に付けられた名称から「最後の晩餐」と呼ばれることの多い箇所です。けれども、新共同訳聖書の小見出しは「主の晩餐」となっています。なぜなら、これは主イエスが弟子たちと共にされた最後の夕食ではないからです(ルカ 24 章参照)。

 弟子たちに過越の食事をするための宿について指示を与えた主イエスの御言葉の通り、彼らは用意されていた部屋で会食を始めました。

 ご自分が仲間から裏切られ(直訳:引き渡され)ると告げた主の言葉に、弟子たちは心を痛めたのです。しかしただひとり、そうではありませんでした。このとき、主イエスが定められ、ご自分の体として示されたパンと契約の血として示された杯に与ることにははかり知れない恵みがあります。

 使徒ペテロは後にこのように記しています。「ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです」と。Tペトロ 1:18-19