今週のメッセージ(2024/2/18)

「ゲツセマネ 〜 つまずきの恵み」マルコ 14:27‐42

 

 かつて洗礼者ヨハネの問いに対し、主イエスは「わたしにつまずかない人は幸いである」とお語りになりました〈マタイ11:6〉。しかし主の晩餐を終えてオリーブ山へと出かけて行ったこの日、「あなたがたは皆わたしにつまずく」のだと言われたのです。その理由として、主はゼカリヤ 13;7 を引用されています。ゼカリヤが神様から受けた預言の言葉は「羊飼いを撃て、羊の群れは散らされるがよい」という非常に厳しいものでした。

 以前、主イエスは「つまずきは避けられない。だが、それをもたらす者は不幸である」〈ルカ 17:1〉と弟子たちに教えておられました。その主ご自身が、使徒たち全員に対してつまずきをもたらす者となるとの発言は驚くべきものである以上に、受け入れがたいものであったことでしょう。「たとえ、ご一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」とペトロだけが応答したのではなく、皆も同様であったのです。こうした会話を続けながら、主イエスと弟子たちはゲツセマネへと到着し、主イエスは非常な恐怖の中で祈りの時を過ごされたのです。