今週のメッセージ(2024/3/24)

「死にて葬られた主」マルコ 15:33‐47

 

 キリスト教会の基本信条*の1つとして世界中の多くの教会で用いられている使徒信条は、主イエスの十字架に続き「死にて葬られ」と告白しています。十字架はローマ帝国が公式に行う処刑ですから、その結果として死が伴い、その亡骸を葬るのは当然のことです。また4つの福音書のすべても、主の十字架には多くの紙面が費やされています。それは十字架の出来事こそが、イエスを救い主として信じるすべての人の罪の赦しと救いの土台となっているからです。

 聖書も十字架の言葉は、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力であると言っています(Tコリント 1:18)。イエスは秘密裏に暗殺されたのではなく、衆人環視の中で公に処刑され、最高法院に属する議員が用意した墓に葬られたのでした。全人類に死をもたらした罪を解決するために、神の御子が死をもって罪の贖いを成し遂げてくださったという事実がこの上もなく公に示されたのです。

 *使徒信条の他にニケア・コンスタンチノポリス、カルケドン、アタナシオス等の諸信条がある。