今週のメッセージ(2024/4/7)

「不信仰から信仰へ」マルコ 16:9‐20

 

  今日の箇所は本文研究と呼ばれる聖書の写本を比較検討する学問において様々な伝承があることから、学者たちの間で多くの議論が積み重ねられてきました。新共同訳では長文の【結び 一】と短文の【結び 二】の両方を訳しています。【結び 二】を8節に続けている翻訳もあります。こうした写本上の多様性を理由に本日の箇所を礼拝説教では語らない場合もあるようです。けれども、私たちは代々の教会において受け継がれてきた聖書の言葉としてこれを読み、そこから受け取るべき恵みに与りたいと思います。

 ここには復活の主が人々に顕現された3つのケースが描かれています。

 @9-10 マグダラのマリアへの顕現〈ヨハネ 20:11-18〉

 A12-13 エマオ途上の2人の弟子への顕現〈ルカ 24:13-35〉

 B14-16 集まっていた 11 弟子への顕現〈ルカ 24:36-43〉

 *他福音書の顕現の簡潔な要約になっている。

 これらの箇所は主イエスが復活されたことを信じない人々の不信仰を共通点としてあげることができます。けれども、主は彼らに厳しくもなお約束と命令を与え、彼らと共に働かれたのだと指摘されています。そして復活された主は今も私たちと共におられ、伝道において共に働いておられるのです。