浜名湖開湖500年に因んで

  

 先日、広報『はままつ』(8/5)を見ていると、今年は浜名湖開湖5百年の記念の年だとありました。

それによると、考古学的には浜名湖が誕生したのは1万年ほど前、そして現在の形になったのはおよそ6千年前とのことです。その後、打ち寄せられる波によって土砂などが運ばれ、湾口部が次第に埋め立てられて汽水湖(海水と淡水が混じり合い、塩分の少ない湖)になり、およそ1千8百年前には完全に淡水湖になったのだそうです。

 ところが、室町時代の明応7年(1498年)8月に起きた地震や津波等により今切(いまぎれ)が決壊、再び海水が流入するようになり、浜名湖は再び汽水湖になったとのことです。

本年はその時からちょうど5百年目に当たるというわけです。うなぎ

 話しは変わりますが、主イエス・キリストの宣教活動の初期の舞台となったのはイスラエルの北にあるガリラヤ湖という湖です。浜名湖とガリラヤ湖を比べてみますと、面積はガリラヤ湖が浜名湖の約2倍、水深もガリラヤ湖は浜名湖の約3倍です。そして浜名湖にないガリラヤ湖の特徴は、湖面が海抜−210メートルと低く、周囲を山や丘で囲まれ、ちょうどすり鉢の底のような状態にあるため、気温の変化によって、突如、山から吹き降ろす突風が激しく湖面を襲うことも稀ではないことです。

 新約聖書の中に、主イエスさまと弟子たちの乗った船が、突如突風に襲われた記事が出てきますが、そんなガリラヤ湖の地形が関係しているわけです。その時、主イエスが波風に命じられると、途端にガリラヤ湖は凪になったのです。主イエスはあなたの人生の嵐も鎮めて下さいます。