危機を好機に

 今、わたし達の日本社会は危機的な状況の中にあります。いわゆるバブル崩壊後7年余り、その後遺症は深刻度を増しています。身近に会社が倒産した方がいます。まだそんな歳でもないのにリストラで退職を余儀なくされた方もいます。マスコミは自殺者のことを報じています。このままでは状況はますます悪化するばかりで、なかなか有効な手立てが講じられないまま時間ばかりが経過し、イライラは募る一方です。

 一体、どこが間違っていたのでしょうか。どこをどう改めたらよいのでしょうか。専門化の方々がいろいろと提言しておられます。

 ひとつ気づかされることは、これまでのわたし達の日本の歩みはあまりにも経済至上主義ではなかったか、ということです。そのしっぺ返しがいろいろなかたちで噴出し、暗礁に乗り上げてしまった感じです。大ピンチです。しかしこれをチャンスに変えられないでしょうか。

 こんな時こそ、急がば廻れ、です。一度静かに来し方を振り返り、そして行く末に思いを馳せて見ることは意義あることです。

 そもそも人間とは、どこから来て、どこへ行こうとしているのでしょう。今、なぜここにいるのでしょう。「初め」を問い、「終わり」を探ることは大切です。

 ところでイエス・キリストのことばに次のようなものがあります。

「わたしはアルファであり、オメガである。最初であり、最後である。初めであり、終わりである。」

(新約聖書・ヨハネ黙示録22:13)

「アルファ」「オメガ」はそれぞれギリシャ語アルファベットの最初と最後の文字です。つまり「初め」と「終わり」を意味しています。

 自分自身の始源を探り、究極について知るためにキリストの言葉に耳を傾けてみませんか。わたし達の教会では、来る10月17日(土)、18日(日)の両日、特別集会を開催いたします。ぜひお出かけ下さい。