今週のメッセージ(10/25)

 

悲観・絶望せず積極・肯定的に生きよう

 

 先週水曜日のNHK教育テレビ、ETV特集に弁護士の渥美雅子氏が出演していた。タイトルは「『逆境のあなたへB熟年夫婦のリストラ術』別れる夫婦、別れない夫婦」。タイトルよりも出演者に関心があって観た。というのは、彼女は高校時代の同期生。ずいぶん前になるがある時、彼女が新聞、テレビ、ラジオ、雑誌等で活躍していることを知ってから、なんとなく関心を抱いていたのである。

 番組は講演形式で構成され、その中で彼女が自分の生い立ちについて触れていた。両親の夫婦仲が悪く、食事時にも皿や小鉢が飛び交うような状態だったという。

 一般論だが、そんな家庭で育った場合、ぐれようと思えばいくらでもその危険性はあっただろう。 しかし彼女は、そうした家庭環境が自分を早く自立してこの家を出たいという自立志向に向かわせたという。また、そうした家庭の修羅場をくぐった体験が弁護士になってからも少々のことでは動じないという自分を作ってくれていたという。さらに、結婚して子どもが生まれ、子育ての中で、子どもに対してどのような親であるべきかを考えた時、いつも機嫌良くしていることが子どもにとってはいちばん良いことではないかと思ったという。

 彼女の講演を聞きながら、自分に好ましく思えない状況が、後にかえってプラスに変えられる事実をあらためて教えられた。ただ悲観・絶望に沈むのではなく、積極・肯定的に生きることが大事なのだ。

 「神は、...万事を益となるようにして下さる」(ローマ8:28)。