今週のメッセージ(11/29)

 

教会は一足早く新年です

 

 一般の方には馴染みの薄いことですが、今日11月29日はキリスト教会では待降節第1主日と呼び、教会暦の1月元旦にあたります。

 この日がどのようにして定められているかといいますと、"11月30日に一番近い主日(日曜日)"ということになっています。従がって、何月何日と固定されておらず、年によって移動します。不都合といえば不都合です。

 教会の三大祝祭日といえば、キリストの降誕を祝うクリスマス、同じくキリストの復活を祝うイースター、そして聖霊の降臨を記念するペンテコステです。この三つのうち、もうすぐやって来るクリスマスは12月25日と固定されていますが、他のイースター並びにペンテコステは年毎に移動します。因みに、イースターは"春分の後の最初の満月の次に来る主日(日曜日)"、そしてペンテコステは"イースターから数えて50日目"です。

 大事な祝祭日が年毎に移動することに不便さを感じる思いもありましたが、最近は移動した方がいいのかもしれない、と思うようになりました。それは、この世界の終焉となる"キリストの再臨"の時は、天の神さま以外誰も知らないと聖書のあるからです。主イエス・キリストご自身さえご存じないのです。故に、「神の時」というものに関心を向けながら生活する上で"移動"はかえってためになるのかも知れないと思うからです。

 ところで、今日から始った4週間の待降節は、キリストが再びおいでになる時(再臨)に思いを馳せる時節として教会は過ごすのです。