今週のメッセージ(12/13)

 

ことばは人となった

 

 「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。...ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」

(ヨハネ1:1,14a)

 冒頭の聖句は有名な『ヨハネの福音書』の書き出しです。わたしは聖書を読むようになってからしばらくの間、この聖句が何を言っているのかわかりませんでした。「ことば」という言葉が何を意味しているのか、また、「ことばは人となって...」というあたりも何を言っているのかわからなかったのです。

 しかしやがて、この「ことば」はあのユダヤのベツレヘムの馬小屋で赤ちゃんとして誕生される以前のイエス・キリストを指していることを知りました。すると、「ことば」という言葉の含蓄の深さと重みが迫ってきました。イエス・キリストというお方はベツレヘムで産声をあげた時その存在が始ったお方ではない。マリヤの胎に宿った時に存在されるようになったというのでもない。永遠の初めからおられたのだ。聖書はそのキリストを紹介するに当たり、「ことば」という語を選んだのだ。

 ことばというものは、その語り手のメッセージを、意志を、そして人格さえもあらわします。即ち、イエス・キリストこそ、見えざる神からのメッセージを伝え、神のご意志を明らかにし、さらに神ご自身の啓示そのものなのです。実に不思議です、神秘です、驚きです。

 今年もまもなく、この「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」という驚くべき神の出来事をお祝いするクリスマスがやってきます!