今週のメッセージ1/10

 

聖書の読み方について

 

 新年が明けて間も無い4日付の『朝日』の読者投稿欄に、新潟県の90歳になられる男性が、「『旧約聖書』を全巻読み通す」との決意を表明されていました。こうした宗教色のある投稿記事が掲載されるのは珍しいことなので目にとまったわけです。ご高齢にもかかわらず、1日4ページの見当で1年かけて旧約聖書全巻を通読されようとする意気込みは実に素晴らしいことです。

 因みに、聖書を読むに当たっての若干のアドバイスを述べてみましょう。

 聖書をひとり書斎で読むことも勿論よいことですが(別に投稿者について云々するわけではありません)、聖書は一般の書物と決定的に異なる性格を持つが故に、その読み方にも工夫が必要とされます。

 聖書が一般の書物と決定的に異なる性格とは、それが神からの啓示の書であり、信仰の書であるということです。

 この性格の故に、聖書は、きちんとしたキリスト教会での聖書の解き明かしを聴きながら読んで行くという読み方が賢明な方法です。聖書は、漢字には全部ルビが打ってありますし、小難しい言葉なども使われてはいません。しかし、正しく理解して読めるためには教会に通いながら読むのが最善です。

 それからもうひとつ、聖書を信じて生きている仲間との交わりの中で読むということです。聖書は信じて生活することによってわかってくることが多いのです。その故に、良きクリスチャンの友達と一緒に読んで行くことが賢明な読み方だといえます。