今週のメッセージ(2/7)

 

立春――新しい命の芽生え

 

 暦の上では春到来です。先週の木曜日(4日)は「立春」でした。

春と聞くと、なんといっても新しい命の芽生えを思います。そして命といえば、聖書においては「永遠の命」というものが語られています。イエス・キリストの救いはわたしたちに「永遠の命」をもたらす救いだからです。

 では一体、「永遠の命」とはどのようなものなのでしょうか。

 だいぶ前のことですが、すでに他界された某有名作家が、毎日新聞に連載していたコラムの中で、自分は永遠の命など真っ平ごめんだ、いつまでも限りなく続くなど耐えられない、と言った意味のことを書いていました。

 「永遠の命」というと、今の命の状態をズーっとどこまでも引き伸ばしたものと一般的には理解されがちです。しかし聖書が語る「永遠の命」はそうしたものとは全く異なるものです。

 「永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」(ヨハネ17:3)

 この中では、「知る」という言葉が非常に深い意味を持つ言葉として用いられています。この「知る」について聖書では、「アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもって...」(創世記4:1)の如く、単なる知識の獲得ではなく、男女の結婚関係、さらには全体的・人格的交わりを含んだものとして語っています。

 この命は、現世においては、聖い目的に向かって正しく生きる命の力として開花し、来るべき世にあっては復活として結実を見る命なのです。

 あなたにとってこの春が、「永遠の命」の芽生える時となりますように。