今週のメッセージ(5/23)

 

ペンテコステ

 

「ペンテコステ」と聞いても一般の方は何のことかと思われるでしょう。実は今日は、キリスト教会にあって「ペンテコステ」と呼ばれる、クリスマス(降誕日)、イースター(復活日)と並んで三大祝祭日の一つである特別な日なのです。日本語では「聖霊降臨日」と呼ばれています。

 クリスマスは一般的にもよく知られています。イースターもクリスマスほどではありませんがテレビ、新聞等で話題として触れられることはあります。ところが、ペンテコステとなると、そうしたことはほとんど皆無といってもよいでしょう。しかし、もしこの日がなかったとしたら、キリスト教会もクリスチャンも存在しないといえるほど重要な日なのです。

 ペンテコステとして記念される聖霊降臨の出来事は、キリストが復活されてから50日目に起りました。復活されたキリストは、既に10日前に天に帰られていました(昇天)。そのキリストに代わって「もうひとりの助け主」として来臨されたのが聖霊です。

 この聖霊の助けの御陰で弟子たちは、イエスこそ神の御子、キリスト(救主)であるとの悟りが与えられ、かつ救主イエス・キリストとその福音を世に向かって証しする力が与えられたのです。その結果、今や世界中にキリスト教会が建てられ、クリスチャンが存在するようになっています。

 父なる神はこの世を愛され、御子イエス・キリストを救主として遣わされました。御子は十字架の死と三日目の復活を以ってわれらのために救いの業を成し遂げて下さいました。そして聖霊は、このキリストの救いを時空を超えて今ここに生きるわたしたちの中にもたらしてくれるのです。