今週のメッセージ(5/30)

 

 

何のためにそれをするのか

 

 目下、高倉健主演の映画『鉄道員(ぽっぽや)』が話題になっています。直木賞を受けた浅田次郎の原作を映画化したものとのことですが、残念ながらまだ両方とも見ていません。近日中にまず原作だけでも読んでおきたいと思っています。

 昨日の『天声人語』に高倉健さんのことが載っていました。なんでも『鉄道員(ぽっぽや)』の監督をされた降旗康男さんが、母校の松本深志高校の在校生有志と懇談の時を持った折、高倉健さんも駆けつけられたとのこと。そしてその懇談の中で健さんがとつとつと次のようなことを言われたと紹介されていました。

 

  • 「うーん、このごろとっても気になるのは、えー、人が何をしたかということではなく、何のためにそれをしたのか。ということが、とっても大事な時が来ているのではないかな、という気がしますねえ。」
  •  

     何をしたかよりも、したことの持つ意義、目的の大事さを健さんは言われたのだと思います。

     人間が行動する時、必ず何らかの意味、目的がそこには伴っているはずです。そしてそれは往々にして自己中心になりやすいものです。

     そうした自分、また他者、さらには国、世界そして宇宙全体の存在にどんな意義、目的があるのでしょう。その本当のところは、創造主がおられるなら、そのお方に問う中で初めて明らかにされるのだと思います。