今週のメッセージ(6/6)

 

光によって光を見る

 

 「いのちの泉はあなたのもとにあり、われらはあなたの光によって光を見る。」  (旧約聖書・詩篇36章9節)

 

 わたしたちの目が物を見ることができるのは光のおかげです。光がなかったら、真っ暗闇で何も見ることはできません。

 では、光は何によって見ることができるのでしょう。それはその光そのものによってです。

 冒頭の聖句の中の「光」が単に物理的な意味の光でないことは、その前にある「いのちの泉」というフレーズから容易に察しがつきます。そこでこの「光」を「神からの啓示の光」と考えてみましょう。

 わたしたちは、ある事柄の確かな裏付けを得ようとする時、より権威あるものにそれを求めます。有名人とか専門家、権威ある書とか辞典等々。通常それは妥当なやり方です。しかし、こと神と神に関わることとなると違ってくるのです。神以上に権威あるものが他にあるとすれば、最早その神は神と呼ぶに値しないものだからです。神と神に関わる事柄は、神からの啓示の光による以外に確かな根拠となるものはないのです。論理的に矛盾のように見えますが、こと神に関してはそうなのです。

 「いのちの泉はあなた(神)のもとにあり、われらはあなた(神)の光によって光を見る」のです。そしてイエス・キリストこそ、その「光」として世に来られた方であり(新約聖書・ヨハネ1:9)、また「いのちの泉」なるお方なのです(新約聖書・ヨハネ4:14)。