今週のメッセージ(7/25)

 

自国語で聖書が読める

 

 わたしたちの教会では、毎週木曜日の午前と夜に聖書の学びと祈りのつどいを開いています。先週は下記の書き出しで知られる詩篇46篇(旧約聖書)を学びました。

 

 「神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、たとい地は変わり、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。」 (詩篇46:1,2)

 

 宗教改革で知られるマルティン・ルターは、この個所から霊感を受けて聖歌では『み神は城なり』(233)、讃美歌では『神はわがやぐら』(267)の歌詞で知られる霊歌を創ったといわれます。ヴィッテンベルクにある彼の墓標には"アイン フェステブルク イスト ウンゼル ゴット"(み神は城なり)の6語が刻まれているとのことです。彼自身、上記のみ言葉に支えられ、またこの賛美を口ずさみながら、さまざまな難局を乗り越えたと伝えられています。

 宗教改革という大業の陰に隠されがちですが、ルターは数々の聖歌を創りました。その動機は、聖歌を歌うことによって神の言葉がその人の魂に感動をもたらすようにとの願いからでした。また彼は聖書をドイツ語に翻訳しました。一般大衆が自国語で聖書が読めるようにとの願いからでした。

 今は自国語で聖書が読めることなど当たり前になっていますが、このすばらしい恵みを一人でも多くの方が活用されんことを切に祈ります。