今週のメッセージ(8/1)

 

テレビの青少年に対する配慮

 

 昨日の新聞報道によると、1ヶ月半前、日本民間放送連盟が、性・暴力表現の自粛指針を打ち出した結果、各テレビ局の番組作りに少しずつ変化が見え始めているという。大変望ましいことだと思う。

 民法連がそのような指針を打ち出さなければならなかった背景には、テレビが子どもに与える悪影響が社会問題化した結果、青少年に対して配慮せざるを得なくなったという事情があるわけである。日常茶飯のように人が殺され、凄惨な暴力シーンが次第にその度合いを高め、他方、自由の名のもとにあからさまでどぎつい性描写の氾濫は目に余るものが現在もある。

 その新聞報道には、ある局の編成局幹部によると、若い女性の裸は、確実に視聴率が取れたと語ったとあった。その故に、長時間枠のドラマでは、裸体の出るタイミングが綿密に計算され、放映されていたともあった。ということは、結局は視聴率であり、それは有力なスポンサーと結びついており、そしてそれは結局、儲け即ち金と結びついているわけである。

 この世で生活していく以上、お金は必要であり、便利なものであることは言うまでもない。いくらあっても困らないとよくいわれるほどである。しかし、それを獲得するために、社会に害毒を垂れ流し、青少年に悪影響を及ぼそうとそんなことは顧みず、となると言うまでもなく問題である。そこには自己中心がり、金銭至上主義がある。

 聖書の中に以下のような言葉がある。

  金銭を愛することは、すべての悪の根である。

         (新約聖書・Tテモテ6:10)