今週のメッセージ(8/15)

「8/15に思う」

 

 今年も8月15日がめぐってきました。54回目の終戦記念日となります。あの年に誕生した赤ちゃんは、なんと54歳になるわけです。従って、戦争を知らない世代が増えるのも当然です。しかし、戦争があったことすら知らない若者が増えているのは考えものです。

 わたし達の教団(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団)では、この8月15日は「信教の自由を守る日」と定めています。戦時中、キリスト者が国家権力によって弾圧を受けたという過去の事実を踏まえて制定されたものです。

 「信教の自由」とは「心の自由」でもあります。何者かによって、取り分け国家権力によって「心の自由」を束縛され、言いたいことが自由に言えない、やりたいことが自由にできない、といった社会が再び出現するようなことが断じてあってはなりません。

 ところで、先週の初め、いわゆる国旗国歌法が成立いたしました。かなり異論や反対意見があったにもかかわらず、十分な議論も尽くされないまま法制化されてしまった観を否めません。そして、この度の法制化で懸念されていることは、それが「強制」として働き、人の「心の自由」が侵されるのではないかということです。わたし達が「心の自由」を損なわれないために、次の主イエス・キリストのことばについて瞑想することは意義あることだと思います。

 「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄へ投げ込む権威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。」 (新約聖書・ルカ12:4、5)