今週のメッセージ 99.10.24

 

宗教は教(おしえ)の宗(もと)

 

 先週に引き続き故三浦綾子さんのことになりますが、去る12日に召天された三浦さんの葬儀は、14日に前夜式が、翌15日に葬儀・告別式が、所属されていた教会の芳賀牧師の司式により、旭川斎場で執り行われたとのことです。明日25日には「しのぶ会」が旭川の市民文化館を会場として行われる予定とのことです。きっと大勢の方々が別れを惜しんで参列されるのではないかと思います。

 今から20年近くも前になりますが、故三浦さんが明石上の丸教会の会堂完成記念の講演会で、“教育の根本は宗教、そして宗教は教(おしえ)の宗(もと)”といった意味のことを語られたのを記録で読んだことがあります。まさに至言だなと思います。

 一口に宗教といっても“八百万(やおよろず)の神々の国”といわれる日本ですから、宗教は人の数ほども存在しています。加えて近年は、宗教絡みの犯罪や、社会から顰蹙を買っている宗教もあったりして社会全体が宗教アレルギーを持ってしまっているようなところがありますから、宗教を語ることが難しくなっている感じを否めません。

 しかし三浦さんは宗教というものを教の宗とし、三浦文学を支え特色付けたものはまさにその宗教(キリスト教)でした。

 社会にあって指導者的・リーダー的立場にある人々が、金銭や異性問題でトラブルを起こし社会を賑わしている事件が頻発する昨今です。知識は増え、技術は進歩していますが、人間そのものは退歩しているといっても過言ではありません。もう一度原点に立ち戻って宗教を土台として考え直す必要が大であると思います。

 「主を畏れることは知恵の初め。」(旧約聖書・箴言1:7)

 

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