今週のメッセージ 99.10.31

1031日はなんの記念日?

 

 実は、今日1031日はある記念日なのです。一般の方々はご存知ない、クリスチャンだけが知っている、しかも同じクリスチャンでもプロテスタントのクリスチャンだけが持っている記念日です。しかしこの記念日の背景となった出来事は、ほとんどの方が学校の世界史の時間などで学び、知識としては知っている事柄です。

 今日は宗教改革記念日です。あヽ宗教改革なら知っているとおっしゃる方は多いでしょう。マルティン・ルターやジョン・カルビンの名前も知られています。時は1517年、所はドイツ、ルターがヴィッテンブルクの城教会の門扉に95ヵ条の堤題を打ちつけた日が今日なのです。この事件の背景には、当時のローマ・カトリック教会が、聖ピエトロ大聖堂の建立に際し、その資金を得るために免罪符を販売していたことがあります。免罪符とは、犯した罪の償いのための罰が赦されるという触れ込みの御札です。

 ルターは、聖書の教えに照らし、神の救いはそうした人間の善行によっては得られない、われらの救いのために十字架にかかられた主イエス・キリストを信じる信仰によってのみ得られるのだと主張したのです。このルターの95ヵ条の堤題はすぐドイツ語に訳され、わずか2週間の間に全ドイツに知れ渡ったといわれます。

 こうしたことを発端とする宗教改革の意味が自分なりに本当に理解できたのはクリスチャンになってからです。そして、この宗教改革を通じて回復された福音の真理――信仰による救い――はまことに尊く有り難い真理だと心から思います。われらの救いのために必要なことは主イエス・キリストがすべてして下さったのです。このキリストを自分の救い主として心にお迎えすることから救いの人生は始まるのです。

 

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