デジタル一眼レフ EOS Kiss Digital N          2005/3/20

◆ 時代は「フィルム・カメラ」から「デジタル・カメラ」へ完全に移行しつつある。
 CCDの画素数アップなど技術が進んだことと、デジタルならではの便利さが受け入れられてきたということだろう。

 僕も数年前までは、一眼レフ【 EOS - 7 】を愛用し、交換レンズやアクセサリーなどを揃えるのに熱中した。
 (腕前は別として)少し芸術的な色合いの写真はバカチョンには無理だと信じてきた。
 しかし、一眼レフ・システムの唯一の欠点は、かさばり、重いこと。 車で移動するなら負担にならないが、手荷物やリュックではしんどい。

 四国のお遍路に出かける時は、「少しでも軽く」が必須だったから、コンパクトなデジカメが有難かった。 大容量のメモリに どんどん撮って貯め、不要な分は後で消去できることや、撮った写真をその場ですぐに確認できることも、大きなメリットだった。

 それでも、コンパクト・カメラの明るくないレンズ(F値)や接写時のピンと外れなどに不満を感じていた。

◆ デジカメが主流になり、各メーカーから高級一眼レフタイプが続々と発売され始めた。
 従来からの資産でもある交換レンズやアクセサリーが共用でき、デジタルの便利さを兼ね備えている。  価格もプロ用からアマチュア向けまで下がってきた。
 
 一眼レフ型デジタルの場合、CCD のサイズがフィルムよりは小さいため、今までのレンズの焦点距離(換算)が 約1.6倍になるという。 50mm→80mmという具合だ。
 これは、長焦点には有利だが、短焦点には弱いという ことになる。
 今までの普通のレンズの短焦点側は28mmが多いが、28mm→約45mmとなってしまう。
 僕の持っていた超ワイドレンズ 17mm~35mmは 27mm~55mmになってしまう勘定だ。

◆ キャノンから EOS Kiss Digital N が新発売というのを見て、我慢しきれなくなって購入した。
 ( CCD は820万画素、標準ズームレンズ 18mm~55mm (29mm~88mm 相当)付き \119,800)
 (他のメーカーの機種も一応調べたが、手持ちの交換レンズを活用するというメリットには勝てないと判断した)

 以前から愛用してきた EOS-7 と並べると、一回りコンパクトになり、(写真では分からないが)プラスティック・ボディ となり重量も軽くなっている。

 たくさんの機能が凝縮されているが、ファインダーを覗きながら構図を決め、ピントを合わせるところは、大型カメラ ならではと思わせる。 裏にある液晶パネルは撮影の時のファインダーの役目は果たさない。撮った写真を確認するためにだけ使うようになっている。

 使ってみて便利だと感じたには、オートフォーカスのポイントが7箇所 あり、どのポイントを使うかを選べるようになっていること。
 ( EOS-7 では「アイ・フォーカス」(視線を動かしてフォーカス・ポイントを指定する)という機能があったが、さすがにこれはない)

 EOS-7 用に買った「アングル・ファインダー」も活用できる。
    

◆ 新しい EOS Kiss Digital N の試写に、カタクリの里へ出かけた。
 昨年と同じ頃のはずだが、まだ少し早いということで、今年の見頃は月末だといわれた。
 それでもカタクリも10本位咲いていたので、いろいろと撮ってみた。
 初めてなので、たくさんある機能を十分に使いこなすというわけにはいかなかったが、デジカメの便利さを兼ね備えており、  気合を込めて撮りたい時の心強いパートナーになってくれそうだ。

   
 これからの旅行では、どれとどれを持っていこうかと悩むことになりそうだが♪

   

  100mm マクロレンズ を使うとこんな写真も。