ミノルタレンズの分解と修理                  2007/02


ボディ、ペンタミラーの修理が無事に出来たので、35-70mm ズームレンズの分解と修理に挑戦した。
参考にしていた『ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦』という本には、何本かのレンズの分解例が出ていたが、
残念ながら僕の持っている、【 MD ロッコール 35-70mm ズームレンズ 】は載っていない。
各メーカー、それぞれのレンズによって、どこから分解を始めるのかは異なっている。
最初に「前玉」を外すのが基本の手順だが、このやり方もレンズ一本一本異なるようだ。
さらに止めてあるリングを外すのに、時計回り、反時計回りの両方があるらしい。
どこから手をつけるか、レンズを手にとっていろいろと試行錯誤の繰り返しが続いた。

一番前にある「化粧リング」を最初に外すケースが多いので、これを試してみたがどうにも動かせない。
レンズを壊しても良いという覚悟で、化粧リングにドリルで穴を開けてみたが、らちがあかない。
そうこうしている内に、化粧リングより内側にある「押さえリング」を回すらしいと気がついた。
通販で手に入れた「ゴム・アダプター」を使って強引に回すと、遂に押さえリングが回り始めた!!!

 

前玉レンズ(3枚)が外れたら、後は一気呵成。
中胴のネジ3本を外し、レンズを前後二つに分解できた。

 

中玉」もカニ目レンチで取り外し、取り外したレンズ群をアルコールとレンズ・クリーナー液で清掃した。



分解と清掃が終われば、後は再び組み立てるだけ。
とはいうものの、これが意外と難しかった。特に、最初に外した一番前のレンズと押さえリングの取り付けがポイントだ。
一度終わったと思ってテストしてみると、ピント距離がうまくない。
再度、分解→組み立てをやり直し、ようやく正常に組み立てることが出来た。

目に見えるような「レンズの曇り・カビ」は無くなり、ズームやピント合わせの動作も滑らかになった。
素人の修理としては、これで一応完成ということにした。