新世紀グォキンヴリオン


時に、西暦199X年



冬月    「15日ぶりだね」

ゲンドウ「ああ、間違いない。ゴキだ」



第壱話 ゴキ、襲来




シンジ  「無理だよ。そんなの、出来るわけないよ」
ミサト 「シンジ君、何のためにここまで来たの?逃げてちゃだめよ。」
シンジ 「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・・やります。僕が殺ります。」
日向 「来ました。パターン黒。ゴキです。」
冬月 「総員第一種戦闘配置」
伊吹 「目標高速接近中・・・来ます!」
シンジ 「うわっ!」
ミサト 「飛んだ!?いけない、シンジ君よけて!!」
シンジ 「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
青葉 「神経パルスに異常発生。」
伊吹 「心理グラフが乱れています!精神汚染が始まります」
リツコ 「そんな・・・ゴキが精神攻撃を!?」

青葉 「生命維持に問題発生。」
伊吹 「心理グラフ、シグナル微弱。危険域に入ります。」
冬月 「いかん、シンクロ率を60%にカットだ」
ゲンドウ「待て」
冬月 「しかし碇、このままでは・・・」
ゲンドウ「シンジ。なぜ戦わない?」
シンジ 「だって、ゴキが飛んで・・・」
ゲンドウ「それがどうした、しょせん虫けらだ。」
シンジ 「でも、でも出来ないよ」
ゲンドウ「・・・かまわん、シンクロを全面カットだ。回路をダミープラグに切り替えろ」
伊吹 「しかし、ダミーシステムにはオバタリアンのデータが・・・」
ゲンドウ「今よりは役に立つ。やれ。」
伊吹 「・・・はい」
シンジ 「なんだ・・・何をしたんだ父さん!!」
ゲンドウ「システム開放、攻撃開始」


伊吹 「これが、ダミープラグの力なの・・・」
シンジ 「やめてよ・・・父さんやめてよ・・・く、くそ・・・手が勝手に・・・やめろ・・・
     やめろ、やめろ、やめろぉぉぉぉぉ!!」
ミサト 「ゴキを・・・素手で!」
伊吹 「うっ」

青葉 「・・・目標は完全に沈黙しました・・・」
ミサト 「シンジ君」
ミサト 「ごめんなさい・・・私、あなたに大事なこと伝えなきゃいけなかったのに・・・」
シンジ 「ミサトさん・・・僕は・・・僕はゴキを・・・父さんが・・・やめてって頼んだのに・・・」
ミサト 「シンジ君、ごめんね。ゴキはね・・・ゴキは・・・一匹見かけたら、三十匹はいるのよ・・・」

                                つづく?

ゴキゴキ

     予告


シンジはゴキに勝つ。だがそれはすべての始まりにすぎなかった

素手でゴキをつぶした事実は彼を嫌われものにする

第弐話「近寄らぬ、友達」




驚異的な生命力を誇るゴキに、キンチョールが効くはずもなかった

積極的に一次的接触を試みるゴキにシンジは戸惑う

第参話「効かない、殺虫」




殺虫剤の効かないゴキはシンジに苦戦を強いる

一方、ミサトはハエタタキによる一点突破を試みる

第四話「決戦、台所」




多数のゴキが眠る流し台の下。家族はゴキの捕獲を試みる。

ゴキブリホイホイが暗黒の地獄へ挑む。

第伍話「静止した闇の中で」




ゴキブリホイホイから逃げ出すゴキ

失敗に終わるゴキの捕獲

驚愕するシンジの見たものは?

第六話「ゴキ、逃げ出した後」




絶え間なく現れるゴキに嫌気がさし、逃げ出すシンジ。

しかし組織は少年をあっさりと連れ戻す。

そこに優しい言葉はなかった

第七話「ゴキが、毎日」




チャバネ、クロ、ワモンに続き、オオゴキブリが現れた。

隙間から侵入する最大のゴキは、人々に希望を捨てさせた。

第八話「四種目のゴキ」




デボン紀の地上からすべては始まった

4億年を生きてきたゴキの遺伝子とは?

第九話「ジーンダイバー」




ゴキを追いつめるシンジ

だが、タンスの隙間にハエタタキは入らなかった

第拾話「隙間、ゴキ、逃げて」




どんなわずかな隙間にも侵入するゴキ

ミサトはゴキをおびき出すため、一計を講じた

第拾壱話「虫のかたち、コックローチ」




迫り来るゴキに対し、民間の開発したホウ酸団子が効果をあげる

製薬会社は果たして人類の砦たりうるのか

第拾弐話「薬の価値は」




隙間に隠れるゴキに対しなすすべもないシンジ

ホウ酸団子は人類に与えられたラストチャンスなのか

第拾参話「ゴキ、タンスのむこうに」




フマキラー、アース、インピレス、大日本製薬。

多くの製品を前に、シンジは苦悩する

第拾四話「団子の選択を」




団子を食べたゴキは、次々と死んでゆく

だが、これですべてが終わったわけではなかった

第拾伍話「死に至る団子、そして」




市販の団子3個分の値段で50個以上作れる自家製ホウ酸団子

質より量の作戦は果たして成功するのか

練り込んだタマネギはゴキをおびき出せるのか

第拾六話「団子の戦い」




一寸の虫にも五分の魂

ゴキの行動は、そのことわざの実現に過ぎないのか

第拾七話「五分の、魂の座」




つぶれた死体の処理を快く思わない人々が掃除をサボる

汚れた台所は、新たなゴキを繁殖させる

第拾八話「せめて、掃除くらい」




孵化。それは産卵のあとに必ず訪れる

人々は明日の惨劇も知らず日常を謳歌していた

第拾九話「ゴキ、誕生」




全滅したと思われたゴキはあっけなく復活する

台所の生ごみに、ゴキが迫る

第弐拾話「人の残ししもの」




ゴキが復活したことで落ちこむシンジ

さらに飛び交うゴキが彼の心にとどめをさす

ミサトはシンジに、なぐさめの言葉をもたなかった

第弐拾壱話「蟲と沈黙」




もはやシンジに戦う意志はない

しかし、彼に関係なく繁殖するゴキが、次の惨劇を生むのだった

第弐拾弐話「終わらない世界」




ゴキはついに、冷蔵庫の中にも現れる

ラーメンの中に入っていたゴキが、彼に絶望を教える。

第弐拾参話「ゴキ、侵入」




動揺したシンジは、ゴキにこてんぱんにのされてしまう

ミサトはゴキの完璧な駆除をめざし、一計を講じた

第弐拾四話「部屋/バルサンを、君に」




ゴキに取りつかれ、犯されていく台所

その侵食から我が家を守るため、ついにシンジは自らバルサンを手に取る

第弐拾伍話「部屋の中心でバルサンを焚いたけもの」




迫りくるゴキを振り切り、バルサンに水を注ぐシンジ

台所にたちこめる煙が、目にしみた

第弐拾六話「涙」




煙が消え、ゴキは死に、涙目のシンジに家族が微笑む

久々の一家だんらんを楽しむシンジ

しかし、彼らには苛酷な運命がしくまれていた

第25話「DEATH AND REBIRTH ゴキ新生」




平穏な日々は長くは続かなかった

不死鳥のごとく蘇るゴキはミサトに最後の手段、

害虫駆除業者への依頼を決心させる

第26話「最後の業者」




ゴキーッ!



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