第2話 給食

今日の給食のデザートはプリンでした。この前山田君が死んだので、一つ余りました。

そのため、みんなもらおうと必死でした。最初に食べ終わったのは田中君でした。

最後のご飯粒を口に入れた瞬間、背中に装備していたロケットのスイッチを入れ、

0.002秒後、プリンの前に到達しました。そしてプリンを手に取ったその瞬間、

田中君の体が燃え上がりました。給食係の森君が、密かにすり替えていたのです。

森君が勝ち誇ったように本物を取り出しました。しかし時を同じくして、林君も

食べ終わっていたのです。教室に緊張が走りました。最初に仕掛けたのは林君でした。

林君が右腕に隠していたナイフを取り出し、森君の心臓に突き立てました。しかし森君は、

防弾チョッキを着ていたのです。林君の左手をつかんで、思いっきり投げ飛ばしました。

林君は、まだくすぶっている田中君の灰の上に落下しました。その隙に、森君は

プリンのふたを開けようとしました。ところが、森君の手が震えだし、そのまま全身を

痙攣させて倒れてしまったのです。森君だけではありません。クラス中の人が苦しみだしました。

作戦成功、私が給食に混ぜておいた毒が効いてきたようです。

それでもなお森君はプリンを離そうとしなかったので、腕ごともぎ取りました。

2分後、プリンは私の胃袋に収まりました。

とてもおいしかったです。


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