瑞がき山 SRT・人工登攀練習会
(瑞がき風穴/瑞がき風穴第2洞)


日程:1999/7/18   参加者:藤岡、石間、小山、藤井

概要:
みずがき風穴自体は、垂直な花崗岩の一枚の地表の高さにある割れ目のような もので、本洞(H1M.D7M.W10M)と第2洞(かってに命名:H0.4M.D5M.W5M)の小規模なも のです。探検対象にはなりませんでした。

登攀練習:
洞窟がすぐ終わってしまったので、洞窟の上に続いている高さ30Mほどの 垂直な壁であぶみを使った人工登攀と、SRTの練習、懸垂下降の練習をしました。

工程:
9:30みずがきグリーンロッジに集合の予定が、 違うルート(黒森方面から)で向かった石間+藤井の車は集合場所の1km手前で工事中 のため立ち往生。仕方なくそこから工事中の道を徒歩でグリーンロッジに向かい、増 富温泉方向からたどり着いた小山さんと藤岡さんと合流。 運悪く、みずがき風穴へ続く林道は、石間+藤井の車の置いてある所に行かなければ ならず、わずか1KMのために40分回り道をして車を回し、やっと全員+全員の車が集 結。 そこで着替、車を藤岡さん号1台で林道突入となりました。

藤岡さん号は、新車2日目でありながら、4駆でなければ不可能な、ひどいわだち と、非常に荒れた林道を約30分突破し、林道終点についたころには、泥が2cmもタイ ヤハウスには積もっていた状態で、「このために、この車はあり、貫禄がでた」と藤岡 さん!?!

林道終点から、徒歩で不動の滝経由みずがき山に行く登山道を30分行くと、「瑞がき 風穴」(注:「がき」という字はワープロに無い難しい字)という青いカラー鋼板の表 示があり、探検を開始しました。 先に、第2洞に入り( はじめは、案内板まで行かずに洞口らしきものがあったので、 そこ第2洞と名づけ、覗きました。)しかし、1mも匍匐前進すると横に広くなってす ぐ終わり。 つづいて案内板のある本洞窟へ突入するも、むなしくすぐ終わってしまったのでし た。

洞窟の上部は、岩登りの練習をした後があり、ボルトルートが数本あったので、これ を使って練習をすることとしました。 始めに、藤井がトップロープをかけるために登ろうとしました。しかし、のぼり初め がどうしても登れず、ハーケンかナッツのかかる岩の割れ目を探したのですが無く、 持ってきた電動ドリルで穴を開けてホールイナンカーを1つ、その上にハーケンを1 つ取り付けました。 そこから、小山さんに命綱を確保してもらい、あぶみ(4段の縄梯子)2つを使い、 リードしていきました。高さ7mまで登ったところでカラビナが足りなくなったのと、 これ以上は難しいので、終了ポイントを設置し、SRTの準備としました。 まず、小山さんが挑戦し、ユマール2個(1つはハーネスに直結、もう一つは右手を伸 ばした高さで持ち、そこからロープを靴まで垂らした輪に足をかける)を装着し、下 降と安全用にもう1本命綱を装着。さっそく登ろうとしたのですが、ハーネスが緩い のと、長さ調整が悪く、1回に数cmしか上がらず再調整。今度はうまくいき、少し 登ったところで、終了点に行った時の外し方をテストした後、一気に終了点まで到 達。 終了点で自分のカラビナを終了点に掛けて自己確保した状態でユマールを外すのです が、これが非常に難しく(力がかかっていると外れない)、なんとか外し、下で確保し ていた藤井がメインロープを緩めて小山さんをおろして終了。 その後、石間さんと藤岡さんも同様に練習。 ついでに、あぶみでの人工登攀の練習をし、最後に終了点にカラビナを1個残置して ロープを回収して終了。

次に懸垂下降の練習のため、場所を移すべく、不動の滝に向かったのですが、高さが 30m以上あり、雨の為水量が多かったので滝は断念。横の登山道わきで、懸垂降下を 何回か練習して、17:00終了。 登山道を30分歩いて車まで戻り、帰宅となりました。

結論として、SRTはハーネスへの器具装着がぴったりしていないと効率が非常に悪 いのと、終了点でのロープの架け替えが一番大変です。 自分のハーネスに合った装着準備が重要と思われます。 実際には、洞窟の場合、「下から何も無い壁を上に登る」ことは少ないので、しっか りした支点を作って懸垂下降し、帰りはそのロープを使ってSRTにて帰ってくること になります。 橋の欄干みたいなところでやるのが、練習効率がよさそうです。

(藤井 記)


◆◆◆メインページへ◆◆◆