田谷の洞窟 & 江ノ島岩屋 
観光ケイビング


9月4日(土)に、神奈川県にある田谷の洞窟と江ノ島岩屋で、洞窟観光ケイビングを実施しました。 参加者は藤岡、藤井、大喜多、林、十川、小山、谷の計7名でした。 今回はケイビングというよりも洞窟観光という感じのものになり、 技術や体力が無い初心者でも、無理無く楽しめるものでした。

午前11時にJRの戸塚駅で集合し、それから解散までは終始メンバーの車で移動しました。 JRの戸塚駅からは車で10分ほどで、横浜市栄区にある真言宗定泉寺・田谷の洞窟に到着しました。 洞窟はお寺の敷地内にあります。お堂の右隣りに入口があり、洞窟は全長が1kmを越すという大きさのものでした。 洞内では、木板の先端に蝋燭を刺し、その心細い明かり(奥のは照明があり)を頼りに進んで行きました。 やはり田谷の場合は仏教的色彩がテーマとなっており、 洞内のひんやりした空気が壁面の手彫り曼荼羅を一層引き立てていて、荘厳な感じが印象的でした。

田谷の洞窟を出てから、少し進んだ所のファミレスで昼食を取り、 しばらくしてから江ノ島の江ノ島岩屋へ向かいました。 江ノ島に到着した頃にはかなりの雨が降っていたので、傘をさしながら階段をいくつも上がり、 ようやく江ノ島岩屋へ辿り着きました。 江ノ島岩屋は自然の波によって造られた海蝕洞窟です。洞窟は、第一岩屋と第二岩屋に分かれおり、 最深部は152mにもなります。また、古くから竜神信仰で栄えた地でもありました。 しかし、フナ虫が壁にたくさんくっついていた入口を通り、中へ入ると、 いきなり薄暗い中に泡がプクプク涌き出る水槽状のオブジェが見え、 まるでバーのような雰囲気を醸し出していました。 奥にも、光る虫に見たてて色を付けた石や、気の利いた照明などが完備されており、 演出の行き届いた観光洞、との印象を受けました。

田谷の洞窟も江ノ島岩屋も共に、服装・装備に関しては特に必要なものは無く、 ケイビングの準備が無い人でも気軽に入洞できる洞窟でした。 今回の洞窟はいずれのものも、それぞれ宗教的・文化的に影響を受けたこと、 それから、場所が山の中ではなく、お堂の隣り海の隣りにあることなどから、 随分と個性的な洞窟であったように思いました。 前回とは一味も二味も違ったおもしろい洞窟体験ができました。

(谷 記)

       
田谷の洞窟江ノ島岩屋


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